ショップとの付き合い方

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 我が家の156もあっという間に1年経ちました。12ヶ月の法定点検の時期です。

 折りしもショップに法定点検の予約をした直後にあぶQ2があり、そこで164のデザインと音に魅了され、完全にやられてしまった私は程度度外視で164の購入を焦ってしまいました。

 実は少しでも経費を浮かそうと12ヶ月の法定点検を受けるかどうかについて、かなり迷ってました。結局受けることにしましたが、いまだにそれが正解だったかはわかりません。

 その間、あぶQ参加者はじめ164オーナーズクラブの多くの方々に相談し、アドバイスいただきました。皆さんから貴重なアドバイスをいただき、本当に感謝いたしております。意見の違いはあっても真剣に相談にのってもらえるのは、このオーナーズクラブの最大の魅力だと思います。

 迷いながらも法定点検を受けるに至ったのは主に二つの理由からです。

 ①法定点検であること
 罰則規定がないにしても、万が一事故になった時、過失割合の算定なんぞで余計なエネルギーを使いたくない。リスクマネージメントの一つ、あるいは免罪符と言ってもいいかもれませんが、あくまで精神衛生上の問題としてです。

 ②車の状態をリセットするため
 こちらの方が理由としては大きかったと思います。この辺はショップによって考え方も違うだろうし、オーナーによっても「中古車」に求めるものが違うと思うので、あくまで個人的な判断です。とにかくショップに法定点検の必要性を説明してもらいました。まだ車の基本的なこともよくわかっていないので理解不十分かも知れませんが、自分なりに整理するとこうでした。

 私がお世話になっているロッソ・コルサでは中古車を販売する時、最初に徹底的な整備をして可能な限り新車の状態に近づけ、その状態をオーナーに感覚として覚てもらうことが重要だと考えているようです。オーナーがその車の本来の走りを理解すると、その後の状態変化に気付き安くなるとのこと。その意味でも車をいい状態に持っていくタイミングが年に一回くらい必要なのだと。

 また、構成するパーツの劣化のタイミングを一度リセットして揃えることで、はじめてその部品の集合体に本来の仕事をさせられるようになるようです。集合体としてまとめて交換せず、故障した部品だけ交換すると、それまでへたりながらもなんとかお互いにバランスしていた部品の集合体に一つだけ新しい部品が入り、交換した新しい部品が頑張る分だけ他の弱った部品にストレスがかかり一気に寿命を縮める上に、折角交換した新しい部品もそれに足を取られ本来の性能が発揮できないとのこと。

 ちょうど今月のティーポにクイック・トレーディングのリセットカーの記事があったので、この点は素直に納得できました。ただ、そのまとめて交換する範囲がどこまでかというのがよくわかりません。過剰な部品交換はオーナーに余計な負担を強いることになるし、その辺の判断基準がわからないので、そこは点検が終わって納車される時にもう一度じっくり説明を聞かなければならないと思ってます(汗)もちろん、追加整備が発生するときも事前に内容と金額を知らせてもらうことになってます。

 話は戻りますが、さらにオーナーの部品管理の目安としても定期的なリセットは好ましいものなので、一年点検はいい機会だとのこと。

 それからちょっと耳の痛いお説教もありました。自分も一度軽くお願いしてしまって怒られましたが、オイル交換した時に「ついでに下回りもちょっと見といて。」と言ってしまうのはメカニックにしてみれば大変失礼な話で、「ただで見ろ、でも何かあったら責任は取れよ。」と言っているようなものだと。オイル交換する時には、その間の空き時間で下回りの見える範囲をチェックするくらいは言われなくてもメカニックなら当然のこととしてしているらしく、「そろそろ~がへたってるよ。」くらいは声かけしているとのことですが、だからといってそれをもって「ちょっと見たから大丈夫。」とはプロとしては言えない、じっくりみなければ確認できないところもあるし片手間ですませられる話ではないとのこと。

 ショップは車の安全と楽しさを提供し、「見た」以上はその点検箇所に責任を負う。オーナーはそれに見合った対価を支払う、それが信頼関係の基礎だということです。言われてみれば至極当然の話なのですが、「スペシャルショップなんだから・・・」という甘えが自分の中にあったのは確かです。今回の一件でショップとの付き合い方も少しだけわかったように思います。

 思えば私の156も年式の割に相当しっかりしていて、この一年、充実したアルファ・ロメオのある生活を過ごせました。そしてこの一年の間にマイナートラブルで交換した部品については、その後に不具合があっても最初の工賃以外、全て無償で対応してもらっています。だから、ここまでの説明に嘘はないと素直に納得できました。

 ただ、これは私の主治医に限ったことではないのかも知れませんが一年点検に関するその辺の説明をあえてしないところもあるのではないでしょうか?

 客が、メカニックが「見る」ことによって工賃が発生することを納得し、ショップとの信頼関係が築けるようになるまでは、「見る」ことの重要性が客には理解できていないし、整備を任されるショップとしてはそれでも「見た」責任を負わねばならない。だから定期点検として客の車を預かり、法定点検の工賃で法定の点検項目を「見る」のに合わせて、その車種、個体毎のウィークポイントも含めてこのタイミングで全て見てしまわないと「見る」ことにより発生する工賃を客に正当に請求できるタイミングがないのではないでしょうか。

 結果的には法定以外のところまで点検してもらってお得な工賃になっているのにそれを切々と説いても理解できない客は逃げてしまうでしょうし、ショップとしても話して理解できる客かどうか半信半疑で付き合い始めているのかもしれません。

 この傾向は特に私のような本来の整備作業の意味を履き違えてしまっている国産車ユーザー上がりの中古外車一年生に多いのではないでしょうか?これまで面倒見てくれた国産車ディーラー並みの扱いをされて当たり前、今まで払ったこともない「見る」工賃に納得できず、ショップを転々とし、いくつか経験してはじめて誠実なサービスには正当な対価が必要なことを理解できるのかもしれません。

 ただ、不誠実なサービスにその勝手にされた作業行程に見合う対価を要求するショップもあるようで、その辺に客とショップのすれ違いを生む原因があるのかも知れないと思いました。

 ヨーロッパやアメリカなどに比べるとドライバーのメンテナンスに関する安全意識が日本は低いのも原因かも知れませんし、外車だからとふっかける業者も考え物です。

 ところで、じゃあ、マメにメンテナンスをしているドライバーならどうか?ロッソ・コルサの社長の話では、マメにメンテナンスしている人の中にもその内容にばらつきがあるようです。「確かにあなたには一年の法定点検は必要ない。」という人もいれば、誤解したメンテナンスで本来の味わいを崩してしまっている人もいる。

 人間ドックと同じで、日頃から健康管理はしつつ、年一回は悪いところがないことはわかっていつつも定期点検を受けるというスタンスが理想的とのこと。

 まだまだロッソ・コルサの社長の説明に全てが納得できたわけではありません。作業の見積もりが最大で8万円程度という根拠もよくわかりません。

 でも、このショップが誠実な仕事をしていることはこの一年でよくわかりました。オイルの温度管理一つとっても、そこまで考えてこの銘柄のこの粘度なのか、とか、だから3,000回転以上をキープの掟があるのか、とか目からウロコな話ばかりでした。

 別に、ロッソ・コルサの宣伝をするつもりはないし、納得できなければできないことをここにもどんどん書くつもりですが、ショップにはいやがられるかも知れませんが納得できるまでいろいろ聞きながら、これからもここを主治医として付き合って行こうと思うに至りました。

 そして、とうとうとんでもないお願いもしてしまったんですが、それは次に書きます。はぁ・・・勢いでとうとう頼んじまった(苦笑)

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Category: ショップ

COMMENT

国産車に乗ってたときには法定点検はおろかオイル交換さえもしなかったボクですが、アルファになってからはちゃんと点検に出すようになりました。
何かとスキル面において評判悪かったりするディーラーですが、数をこなしている分それなりのノウハウもあるだろうし取りあえず今はディラーにお願いしてます。

しげ蔵。 #- | 2009.07.06(Mon) 19:09 | URL | EDIT

156、147シリーズはアルファの屋台骨になってますからね(笑)
でも、そろそろ156はお年寄りになってきていて、ディーラーの指定オイルでは粘度が合わなくなってきていたりします(苦笑)

きゃつお #- | 2009.07.06(Mon) 22:21 | URL | EDIT

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